不育症専門病院 杉ウイメンズクリニックに再診に行って参りました!
流産してから半年以上たちましたが、不妊治療を再開をまだしていません。
ゆっくりする時間なんて私には残されていないのは、承知しておりますが3回の流産となると次への一歩が、なかなか進めません。
仕事が休みにくくなったのを理由にして通院をさぼってしまっていました。
私の年齢の半年は、本当に大事だと思ってます。
下記に杉ウイメンズクリニックに関連する過去記事を貼り付けておきます。
過去記事ー①
過去記事ー②
不育症とは、妊娠は成立するものの流早産を繰り返すことをいいます。
流産は決して稀ではありません。
すべての妊娠の15~20%は流産で終わってしまいます。
したがって、反復して3回流産になってしまう方も100人に2~3人程度存在します。
この3回の流産の経験がある女性が次の妊娠でも流産する危険性は50%となってしまいます。
このことより、複数回の流産の経験のある方は、不育症の検査、治療をする必要があります。
不育症の治療により、流産を防止して出産に至る方は大体80%程度らしいです。
さてさて不育症検査のその後です。
受けた検査の結果を聞きに行ってきました。
前回の検査では特別な異常は見つからなかったのですが、詳細な検査を受けることで分かることもあるということで前回の受診時、自費の血液検査を受けました。
その結果、ちょっとだけ数値が怪しいのが出てきました。
でも、これが必ず原因というわけではなくて年齢も関係しているかもしれないと杉先生に言われました。
下記の用紙の説明も少し受けましたが、問題無しだったので忘れてしまいました💦。
抗リン脂質抗体の以上高値により、血栓症、血小板減少などを起こす結果、流産を引き起こし、不育症になります。
血液が固まりやすくなり、胎盤などの微小な血管に血栓が形成される結果、流産を起こしやすくなり、不育症となります。
検査項目
ループスアンチコアグラント(dRVVT)、抗カルジオリピンβ2GP1抗体、抗カルジオリピンIgG抗体、抗カルジオリピンIgM抗体、抗フォスファチジルエタノラミン(PE) 抗体IgG、抗フォスファチジルエタノラミン(PE) 抗体IgM、抗プロトロンビン抗体
下記の検査は、問題なし。
凝固系の異常
プロテインC・プロテインS、凝固第12因子などの異常では、血液が固まりやすく(血栓ができやすく)、胎盤の血液のめぐりが悪くなり不育症となります。
検査項目
プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)、第XII凝固因子、プロテインS抗原量、プロテインS活性、プロテインC抗原量、アンチトロンビンIII(AT-III)
下記は、私が引っかかってしまった検査項目です。
APTT 24.1(24.3-36.0が範囲内)
プロテインS活性 54(56-126)
杉先生:「検査で引っかかってしまっている値もあるけど、これが原因と言い切れるほどの値ではないんだよね。年齢もあるかもしれないね。」
血流をよくする薬を飲みながら次回の移植にトライしてみるかということになりました。
流産は、これっていうはっきりした原因が見つかることもあれば、色んな原因が複合的に重なった結果、起きてしまうことも多いようなのです。
なので、とりあえず原因の可能性をひとつクリアにするだけで、意外とうまくいってしまうことも多いらしいです。
ただ私の場合、年齢が上がってきてしまっています。
それも大きな原因です。
活性化部分トロンボプラスチン時間(ATTP)とは、APTTは、血液凝固活性の指標です。
血液凝固の過程には、内因系といわれる経路と、外因系といわれる経路があり、それぞれ多くの血液凝固因子が関わっています。
APTTは、内因系の血液凝固能力を測定する検査で、内因系に関わる血液凝固因子のいずれかが不足しているか、機能が低下していると、APTTが延長します。
血液凝固因子の多くは肝臓で作られているため、肝機能が障害されると、血液凝固因子が不足し、APTTが延長します。
私の場合は、逆に血液が固まる時間が早いので、血液凝固しやすいということなんだと思います。
プロテインS活性とは、今がギリギリの値でも妊娠した場合はプロテインS活性も抗原と並行して減少するので注意しなければならないものらしいです。
プロテインSが低下している症例では、無治療よりも低用量アスピリンもしくは低用量アスピリン+ヘパリン療法を行った方が妊娠継続率が高いらしいです。
先天的にプロテインSという血栓を予防する物質が減少している人は血栓症を起こしやすく、抗リン脂質抗体症候群と同じように流産を起こしやすいと考えられてきました。
先天性プロテインS欠乏症と診断される場合があります。
プロテインS欠乏症には、抗リン脂質抗体症候群が関与しているということです。
抗リン脂質抗体症候群の方は、プロテインSが欠乏することが多いみたいです。
私の場合は、正常値からちょっとはずれた値の54。
ギリギリOKの数字としてもいいらしいのですが、一応、低用量のアスピリン処方で対処していくことになりました。
アスピリン喘息とか、飲むと蕁麻疹が出る等の副作用が出る人は飲めません。
胃がもたれる人は食後に飲んだ方がいいみたいです。
血をサラサラにするアスピリンは、バファリン81mgやバイアスピリン100mg等の、含有量の少ないものです。
(市販の痛み止め・熱さまし用のアスピリンは、1錠300mgとか入っているので注意。血液サラサラのアスピリンは市販されていません。)
これを、妊娠トライ(人工授精の場合も)した周期の高温期の中頃(着床する頃)から飲み始めます。
胚移植だったら移植日からです。
1日1回1錠、飲むタイミングはいつでもOKです。
忘れにくい時間に飲みます。
食後の方が、胃腸の負担が少ないです。
もし生理が来たら、そこでストップ。
妊娠したら、そのまま続けます。
忘れたからといって、2日分まとめて飲むと、かえって効き目が悪くなるので決してやってはいけません。
飲み続けていれば、アスピリンの効き目は数日留まっているので、1日くらい抜けても大丈夫みたいです。
アスピリンの説明書(添付文書)には、妊娠28週以降は飲んではいけない、とか書いてあります。
これに真面目に従って、28週までしか出さない考え方の産婦人科医も、中にはいるそうです。
でも、海外では35週~36週頃まで飲むのが一般的だそうです。
もちろん、胎児の異常や胎盤早期剥離等が、起きやすくなるってリスクは無い、と大規模研究で示されているそう。
(注:これら妊娠時の異常は、薬を飲んでなくても一定の確率で起きることです。薬を飲んだからといって可能性は増えない、という意味です)
杉先生も、こうした研究結果に沿って、35週くらいまでアスピリンを飲む治療を勧めています。
むしろ、アスピリンを不用意に中断する方が、胎盤に血栓ができて流産してしまう危険が増すということ。
妊娠して、具体的に何日まで飲めばよいかを杉先生に相談するなら、できれば妊娠20週以降に受診するのがおすすめだそうです。
子宮動脈の血流を見たエコーの機械で、今度は臍帯動脈(へその緒の血管)の血流が見られるそうです。
杉ウィメンズクリニックでアスピリンをもらう場合、妊娠中は診察が必須なので、余裕をもって予約するようにとのことです。
(混み具合により2~3週間待つ場合があるそうです。ヘパリンを自己注射する人の予約が最優先になるため。)
非妊娠時に処方を受けるのは、診察なしで可能とのこと。(妊娠トライの時に飲む用)
前日にでも電話して行けば、受付でか看護師さんがか分かりませんが、簡単に渡してくれるようです。
1回につき10錠~100錠まで処方可能と案内されました。
血液サラサラ用のアスピリンは、日本では、脳塞栓や狭心症等しか保険がきかない薬です。
不育症の場合は自費なので、病院によって一錠の値段も少しずつ違います。
杉ウィメンズクリニックでは、バイアスピリンで1錠51円です。
今回の受診では、いつから不妊治療を再開させるかを決めていなかったので、不妊治療再開時に窓口に電話をしてアスピリンを受け取りに行くということになりました。
今回のお会計は、3割負担でした!
本日の合計:2,440円
杉ウイメンズクリニックでの支払い合計金額
118,075円+2,440円=120,515円
お金はかかりましたが、検査結果が出てスッキリしました。